セレベスト織田信長 全おもてなしレビュー

セレベスト織田信長に出てくる全「おもてなし」のレビューを目指すブログです

おもてなしNo.5 「メンデル衆亞空間(メンデルスゾーン)」

遺伝学の祖「G・J・メンデル博士」とそっくり同じ面構えをした老若男女のメンデル衆(メンデルス)が舞い踊り、めくるめくメンデル衆空間(メンデルスゾーン)を作り出す!セレベスト界でも一二を争う狂気の誇るおもてなし。スタンド攻撃でこういうのあった。

メンデル面は整形等でなく、メンデル似の人間を世界中からスカウトし、メンデルとまったく同じ食生活を送らせることで実現した天然養殖モノだと言う。メンデルと同程度の遺伝知識も身につけさせている徹底ぶり。メンデル面はメンデル博士の外面的な特徴だけでなく、メンデル博士の持つ知性をもその内に備えているのだ。

全く同じ顔が迫りくるインパクト、そして遺伝の不思議、生命の神秘を訴えかけるグルーヴがまさに遺伝子の底から観客を魅了し、メンデルスゾーンとメンデル全然関係ないじゃんとか言う思考すら完膚なきまでに粉砕する。

おもてなしもすごいがおもてなしの主、「今川義元」のいで立ちもすごい。彼のいう所ではこの格好は「ヨーロピアン・コンサバティブ」らしい。「コンサバティブ」とは保守的、伝統的なファッションのことである。中世ヨーロッパでは股間に全身タイツをまとわせた人間を絡みつかせるのが正装だったのだろうか。歴史への無学さを痛感する次第である。

 

おもてなしNo.4 「大人物(オオダマ)送り」

  • 器(スケール)   :★★★★★★★☆☆☆
  • 血汗(エナジー)  :★★★★★★★★★☆
  • 不衛生(エンガチョ):★★☆☆☆☆☆☆☆☆
  • 真心(ホッコリ)  :★★★★★★★☆☆☆

そろそろこの☆いらないなと思い始めた。

トヨシェ自動車三代目当主「徳川カーロス家康」がホラ貝を吹き鳴らせば、東京都内に散らばった32万のトヨシェ社員が一斉に集結。その物量で都内を一周するほどの隊列を作り出し、「大玉送り」の要領で都東京都一周の旅へいざなう。担ぎ上げられた乗客は送られる際に的確にツボを突かれ、乗れば乗るほど、送られれば送られるほど健康に!セレベスト、なにかと一緒くたにしがち。

東京一周という距離を単純な物量で埋め尽くしてしまうのが豪快である。都内に32万もの従業員を抱えるトヨシェの規模とホラ貝ひと吹きで集結する社員の忠誠心、ひいては家康の強力なリーダーシップがあってこそ実現するおもてなしであり、そうしたセレベストとしての格の違いを相手に文字通り体で思い知らせることができる強力なおもてなしであるといえよう。

信長の無比なる健康体とドデカい背中の前に敗れ去った。信長におぶられて、おもわずパパみを感じてしまう家康。その姿から「父親関係なにかあったんだろうな」と下賤な勘ぐりをしてしまうのは筆者がパンピエストだからであろうか。

 

おもてなしNo.3 「英傑の御ヒゲ付き札束風呂」

  • 器(スケール)   :★★★★★★☆☆☆☆
  • 血汗(エナジー)  :★★★★★★★★★☆
  • 不衛生(エンガチョ):★★★☆☆☆☆☆☆☆
  • 真心(ホッコリ)  :★★★★★★☆☆☆☆

至極ノ2「猛き風呂」で社王「足利義昭」が披露した。義昭が頭領を務める百菱銀行本社ビルの地下深く「コンクリート打ちっぱなし空間」に存在するこの秘湯、見かけは我々パンピエストが思い描くような札束風呂そのものだが、札束には夏目漱石カール大帝屋鋪要といった英傑たちの御ヒゲが縫い付けてあるという代物。見かけのチープさに油断した信長を英傑達の熱く滾るソウルで悶絶させた。(見た目に幻滅しつつもしっかり風呂に入ってくれるのがホッコリポイント)

パンピエストなら札束要素とヒゲ要素は分けて考えたくなるところ「札束風呂」でなおかつ「ヒゲ風呂」なわけだからすごい。セレベスト、なにかと一緒くたにしがち。

このおもてなしを考案した百菱銀行の初代総帥は「英傑のヒゲ手に入ったけど何に使お・・・せや!札束にくっつけて札束風呂にしよ!」と言うような思考に至ったわけだ。ノーベル発想賞ものである。

そんないささかフェチがすぎるこのおもてなしは英傑以上の熱きソウルを持つ信長のヒゲに敗れ去る。札束や過去の遺物に頼った義昭と己自身の力と天下への道をまっすぐに信じた信長の器の差が出たわけである。敗北した義昭は信長の器の大きさに心酔し、「社王」の名を返上、信長の「社弟」となった。また、ヒゲに宿る英傑の魂が信長に背後霊(オバケ)として憑依し、以降様々な場面で信長に助力を与えることとなる。自分の渾身のおもてなしで相手にパワーアップされてるわけでなんかすげえ損な気がするが、この現象は互いを切磋琢磨し高めあう場として機能してきたことでセレベストたちの間でおもてなし文化が発展していったことを示唆している。おもてなしは奥が深く、研究の興味が尽きない。

おもてなしNo.2 「ファースト・キス1959」

  • 器(スケール)   :★★★★★☆☆☆☆☆
  • 血汗(エナジー)  :★★★★★★★★☆☆
  • 不衛生(エンガチョ):★★★★★★★★☆☆
  • 真心(ホッコリ)  :★★★☆☆☆☆☆☆☆

セレベスト界の風雲児「伊達政宗」が信長に仕掛けた一話のメインおもてなし。

以降多くのおもてなしバトルが行われることとなる、セレベストたちの聖域(サンクチュアリ「コンクリート打ちっぱなし空間」クチャクチャいってるババアが一人というホラー映画の一シーンといっても差し支えないほどの異様な光景に出迎えられた信長と我々読者。

ババアが襲い掛かり口の中に唾液を流し込んでくるという大の大人にトラウマを植え付けるには十分すぎるインパクトの大ゴマが我々の頭の中からついさっき出てきた「シャトーラフィット1959」を完全に追いやった。

一瞬にして我々パンピエストとセレベスト界の次元の差を完膚なきまでに思い知らせたおもてなしであった。

ババアアシッドブレスを完全に飲み干したのみならずババアのハートごと飲みこんでしまった信長の男気もとい老女好きによってこのおもてなしは完全に打ち砕かれる。伊達政宗オトナの恋愛の古酒のごとき深い味わいに圧倒され、膝をつくのであった。

セレベストにとって大事なのはストライクゾーンの広さ

この後伊達政宗は再登場し、信長の女(キープ)となったババアを熱き男の口づけで奪い返し、その成長っぷりを見せつけた。

やはりセレベストにとって大事なのはストライクゾーンの広さ

おもてなしNo.1 「シャトー・ラフィット1781風呂」

  • 器(スケール)   :★★☆☆☆☆☆☆☆☆
  • 血汗(エナジー)  :★★★★★☆☆☆☆☆
  • 不衛生(エンガチョ):★★☆☆☆☆☆☆☆☆
  • 真心(ホッコリ)  :★★★★★★☆☆☆☆

セレベスト織田信長で始めて登場した記念すべきおもてなし。

われらが主人公、織田信長が百芝重工社長の「重工の六角」に披露した。

いまみてみると「ワイン風呂」という我々パンピエストにも想像できる贅沢の範囲であり、それの最高級品が出てきたにすぎない。これ以降登場するおもてなしの前座で信長が挙げてみせるような「するってえと」レベルである。このおもてなしから筆者は「織田信長は受けは得意だが攻めは苦手なタイプ」と誤った分析をしていた。(それはこの後にでてくる信長のおもてなしで間違いとわかる。)

しかし、重工の六角が「かつて先代に少しだけ舐めさせてもらった」とシャトーラフィットに関するエピソードを挙げており、もしかすると信長はあらかじめ六角の好みをリサーチしていたのかもしれない。

おもてなしの優劣は相手の感性による部分も大きい。相手の趣味嗜好に合わせたおもてなしを行うこともセレベストの腕の見せ所であり、真心(ホッコリ)を大事にする信長のおもてなしスタイルの表れとも考えられる。

また、主人公織田信長のセレベスト哲学を端的に示した名ゼリフ「だろォ~~~~!」が初登場したのもこのおもてなしである。とにかく自分の楽しいと思うことを相手にも全力で楽しんでもらいたい、そんな贅沢すぎる欲望がセレベストの真核(ビリーフ)なのである。

おもてなしのレビュー観点について

ここではセレベスト織田信長に登場する「おもてなし」を以下の観点でレビューする。

それぞれ10点満点でつけるがあくまでその観点から見た時にどうか、というものなのおもてなしのすごさとは必ずしも比例しない。

器(スケール):ウツワのデカいやつは考えることもデカい!我々パンピエストの思考では到底及ばないような壮大な夢物語(ドリーム)を実現させるのがセレベストなのだ。

血汗(エナジー:おもてなしの実現にどれほど労力がかかっていそうか、また綿密な計画がなされているかを測る。一瞬の輝き(ラグジー)のために千の月日を投げ捨てるのがセレベストなのだ。

不衛生(エンガチョ):セレベストはもちろん清潔を好む・・・と我々パンピエストは思い込みがちだが、セレベスト界ではどういうわけか不衛生であればあるほど優れたおもてなしとなるようだ。おもてなし研究に欠かせない要素であると考えられる。

真心(ホッコリ):セレベストは心も高潔であるべし。だが、ことおもてなしにかかっては道徳的な面は二の次というか反比例する傾向もある。人命すら軽いものと扱われるおもてなしの世界。セレベストは現代の荒神ともいわれている。

このブログについて

セレベスト(セレブ+ベスト)の対極にあるパンピエスト(一般庶民+ワースト)であるところの私だが、少しでもセレベストに近づくために、セレベスト織田信長にでてくる全おもてなしのレビューを行うべくこのブログを立ち上げた。

順序は基本的に話数に従うが、モチベーションを保つため書きにくいものがあったら飛ばして書いていく。

ちなみにセレベスト織田信長とは無料漫画の無差別級最強サイトである所のリイドカフェ内で絶賛連載中の今最もアツい(当社比)そして最も絵面が汚い(客観的事実)ラグジュアリーバトル漫画のことである。

当ブログは既読者向けというかネタバレ全開で進むのでまだ観てない人は

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で全巻とっとと買ってほしい。