セレベスト織田信長 全おもてなしレビュー

セレベスト織田信長に出てくる全「おもてなし」のレビューを目指すブログです

おもてなしNo.3 「英傑の御ヒゲ付き札束風呂」

  • 器(スケール)   :★★★★★★☆☆☆☆
  • 血汗(エナジー)  :★★★★★★★★★☆
  • 不衛生(エンガチョ):★★★☆☆☆☆☆☆☆
  • 真心(ホッコリ)  :★★★★★★☆☆☆☆

至極ノ2「猛き風呂」で社王「足利義昭」が披露した。義昭が頭領を務める百菱銀行本社ビルの地下深く「コンクリート打ちっぱなし空間」に存在するこの秘湯、見かけは我々パンピエストが思い描くような札束風呂そのものだが、札束には夏目漱石カール大帝屋鋪要といった英傑たちの御ヒゲが縫い付けてあるという代物。見かけのチープさに油断した信長を英傑達の熱く滾るソウルで悶絶させた。(見た目に幻滅しつつもしっかり風呂に入ってくれるのがホッコリポイント)

パンピエストなら札束要素とヒゲ要素は分けて考えたくなるところ「札束風呂」でなおかつ「ヒゲ風呂」なわけだからすごい。セレベスト、なにかと一緒くたにしがち。

このおもてなしを考案した百菱銀行の初代総帥は「英傑のヒゲ手に入ったけど何に使お・・・せや!札束にくっつけて札束風呂にしよ!」と言うような思考に至ったわけだ。ノーベル発想賞ものである。

そんないささかフェチがすぎるこのおもてなしは英傑以上の熱きソウルを持つ信長のヒゲに敗れ去る。札束や過去の遺物に頼った義昭と己自身の力と天下への道をまっすぐに信じた信長の器の差が出たわけである。敗北した義昭は信長の器の大きさに心酔し、「社王」の名を返上、信長の「社弟」となった。また、ヒゲに宿る英傑の魂が信長に背後霊(オバケ)として憑依し、以降様々な場面で信長に助力を与えることとなる。自分の渾身のおもてなしで相手にパワーアップされてるわけでなんかすげえ損な気がするが、この現象は互いを切磋琢磨し高めあう場として機能してきたことでセレベストたちの間でおもてなし文化が発展していったことを示唆している。おもてなしは奥が深く、研究の興味が尽きない。